こだわりの料理をキッチンカーに乗せて移動しながら販売している光景を見かけます。リアカーで屋台料理を出していたり、焼き芋やお豆腐を売ったりしている人もいます。

リアカーのオーナーのこだわりを聞きました。

まず、軽くて持ち運びの簡単なアルミ製リアカーにすること。これは女性でも簡単に引けるそうです。気軽に声をかけてもらう必要があるので、とにかく明るく元気に挨拶をする。もちろん味にはこだわります。仕入先も老舗の豆腐屋のものや、味で勝負しているお店のものを使います。自分でこだわり豆腐を作る人もいます。豆腐だからこそ、品数を多くて、選ぶ楽しみをお客様に持ってもらう。

リアカー販売をするきっかけは、実店舗の失敗があったという人も多いようです。例えば、店の近くにスーパーがあると、豆腐はそこで買う人が多くなってしまう。豆腐をはじめ食品は、どうしてもスーパーにお客様を取られる傾向があります。そこで、立地が問題ならば、自分たちがよい立地にいけばいいということで、リアカー販売を決めた人もいます。

リアカーはコスト削減ができます。ホームセンターで材料を買えば、3万円程度で豆腐を運搬するリアカーを製作することができます。この豆腐リアカーで住宅地を中心に回る。細かく回ることができるので、良い立地を見つけることもできます。ただし食品を移動販売するには許可が必要です。詳しくは所定の機関に相談しましょう。

木製のリアカーというのは、とても重いものです。軽快に引けるものではありません。そういう意味で、アルミの折りたたみリアカーを選ぶ人も多いようです。

リアカーでの移動販売は歩き回ることで売り上げアップの機会を狙える場合があります。軽いものを使ってエリア拡大を狙いましょう。

キッチンカーでの移動販売のメリット

キッチンカーは、商品を乗せて売ったり、屋台がわりにしたりといろいろです。大量に売る場合は、拠点となる場所を別に作って商品や食材をストックしておくのもいいでしょう。何人かで商品を仕入れてという場合は、それぞれに拠点を作っておけば、商圏範囲も広がります。現場近くで商品を補充できれば、時間的なロスや欠品にも対応できます。休憩所にも資材置き場にも使えます。

キッチンカーで商品を売るのは、大変ですが、実店舗にお客さんを来てもらわないといけないということがなく、許可さえとれば人が多い場所に狙って出店できるので経営する側としてはチャンスを狙いやすくなります。固定費の負担は通常の店舗型非常に少ないですし。女性も参入できやすいというのも魅力です。

また、イベントに合わせての出店もできるので、初見の方でも買ってもらいやすいでしょう。そこから新たなコミュニケーションが取れるので、売上にダイレクトに繋がります。

オリジナルのキッチンカーの制作を行っているメーカーもある為、移動販売を気楽に始めることが出来ます。今はキッチンカーでの販売を組織としてやっているところもあります。

呼び込みをしないという方法もあります。代わりに車体や周辺に看板を出しておけば、掲載されているメニューを見て買いにきてくれるというお客様も多いからです。移動販売のおかげで、仕事の幅も広がるかもしれません。

得意なものを少しずつ紹介するつもりで、小規模なキッチンカーをするのも良いでしょう。